ボイスブログ更新……20世紀コリアンエロス映画の世界④セックスと「食」について考えさせられる映画「301・302」
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80年代のレンタルビデオ草創期において、一分野を築いたコリアン・エロス――韓国性愛映画について語る第三弾。第4回は、「セックス」の本質について深く追求し、その芸術性を海外でも高く評価されたにもかかわらず、日本では「コリアン・エロス」扱いされ、「北朝鮮外貨稼ぎ突撃隊」なんかと一緒の棚でビデオレンタルされた2本の映画について語っています。
まずは、1987年公開の『シバジ』(イム・ギョンテク監督)
↑日本で発売されたビデオ。エロ場面が強調され、「快楽の報酬」なんてサブタイトルがw
←李朝時代の夫婦の営み。外に指南役がいて、「月が出たから挿入開始!」などと指示が飛びます。そのくらい、「跡継ぎ」づくりは大変な事業でした。
←そんな家に「子作り」に雇われた若いシバジ(代理母)。これはセクシーポーズではなく、まだ男を知らないやんちゃ娘が慣れない衣服に疲れて、足を投げ出してお行儀悪くしているの図です。
←若いシバジを演じたカン・スヨンはベネチア国際映画祭の主演女優賞に輝きました。当時19歳。
つづいては、1995年公開の『301・302』(パク・チョルス監督)
↓韓国公開当時のポスター。エロを売りにしておりますが、映画自体は考えさせられる作品です。
←ソウルのとあるマンション。向かい合った部屋に住む独り暮らしの女性二人が主役。
301号室(パン・ウンジン)は、料理が好き、食べるのも好き、男を「喰う」のも大好きな肉食系。
←一方の302号室(ファン・シネ)は、食べ物は一切受け付けず、水とサプリで生きてる草食系ならぬ拒食系。
もちろんセックスなんてとんでもない!
←なんとかあいつを肥らせてやる……。そう決意した301号室は嫌がる302号室をご馳走攻めに。
←食べ物をめぐりSとMにも似た関係を続けてきた二人の間に、やがて微妙な愛情が芽生え……。
↓予告編
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