ボイスブログ更新・・・・『クソすばらしいこの世界』












ボイスブロク更新しました。現在公開中の『クソすばらしいこの世界』について語っています。

http://www.voiceblog.jp/kai1964/1930370.html



サブタイトルを「日本人のなかに、キム・コッピが一人」としました。まさにこの映画の本質はそこなんです。


お話はアメリカ。ロサンゼルス郊外。母子家庭で娘を養うため苦労してきたお母さんを楽させるため、アメリカに留学して、いい会社に入るんだと真面目に勉学にいそしむ韓国人留学生アジュンは、ある夏、知り合いの日本人留学生から、「郊外のバンガローでキャンプしない」と誘われ、これも国際交流と参加したのが、悲劇の始まりでした。




とりあえず、にこにこスマイルで日本人たちに挨拶するアジュン(キム・コッピ)








この日本人留学生たちが揃いも揃ってバカ揃い。留学生のくせに日本語しか喋れない。経歴に「留学」とかければそれでいいと世の中舐めてる上に、食べ物飲み物買ったお店の支払いも英語を話せるアジュンに全部押し付け、知らん顔。







次第に不機嫌になるアジュン。なにこいつら? 私を誘ったのも、単なる便利屋扱い?(キム・コッピ)









このあたりの描写、すごく説得力を感じます。今も昔も、日本人って自分たちだけで固まるし、日本人のなかで自分だけ英語がしゃべれるというふうに目立ちたくない。米議会で英語でスピーチする大統領や、インタビューは全部英語で受け答えする五輪スケーターがいる国と、日本の国会ですら台本がないと何も喋れない首相(および、日本語すらあまり通じない五輪スケーター)が当たり前の国との差なのかな・・・という気もしますが。

日本国総理の国会答弁での台本。漢字にはルビがふられ、「ここで拍手」「ここで水を飲む」など細かいト書きが・・・・・・・(ため息)
















そんなバカ日本人の代表格がこのエリカ(大畠奈菜子)。偶然、白人殺人鬼が殺した死体を処理してるのを目撃するけど、仲間には何も言わない。だってせっかく盛り上がってるのに、しらけるだろうから。そう日本人の一番の「美徳」は「空気を読むこと」










ところが!(以下、重大なネタバレ)










いよいよバカ留学生に襲いかかる基地外白人兄弟、登場。恐怖のハンマー攻撃、血みどろの惨劇がいよいよ始まって・・・・








次々と犠牲者がでるなかで





あのエリカが、大林宣彦的仰天の映画マジックによって、なんと英語がしゃべれるよう! 同時に、横並びバカ日本人から脱して、確固たる個性をもった強烈なキャラクターに変貌!







ライバル出現に、アジュンも斧を持って立ち上がる!













クライマックスは、夢の「キム・コッピ vs へそだしメイド」対決だ!!!!!!








こんな素敵な映画を監督した朝倉加葉子さん。ポレポレ東中野でのトークショーではガーリーな雰囲気でしたが、現場ではくわえたばこであぐらをかくオトコマエな方だそうです。











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